工学部について
About UsMISSION
分野の境界を超え、
新たな可能性を見出す
現代社会が抱える課題は日々複雑化しています。
これからの社会では、複数の領域にまたがる知識や
専門性を組み合わせたイノベーションが求められます。
こうした要請に応えるべく、
工学部は2019年に従来の4学科を統合して
基盤工学科として新しく生まれ変わり、
学科の枠にとらわれない学びを実現しました。
学部長からのメッセージ
3つの教育方針
工学部基盤工学科のアドミッション・ポリシーはこちらからご覧ください。
宇都宮大学の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)のもと、工学部基盤工学科では、「宇大スタンダード」に定める汎用的能力と、以下のような専門分野に関する知識・技 能を獲得した学生に「学士(工学)」の学位を授与します。
- 工学の基礎能力に加え、コース毎に定めた下記の「専門分野における知識・技術」に基づくデザイン力を身につけ、問題発見・問題解決に向けて活用できる。
- 応用化学コース:材料開発や環境保全等に活用・応用できる化学および関連分野に関する知識・技術及び思考法
- 機械システム工学コース:機械の設計・生産・知能化に関する知識・技術及び思考法
- 情報電子オプティクスコース:情報科学・電気電子・光工学分野に関する知識・技術及び思考法
- 工学的な幅広い視野と専門的な知識を基に、イノベーションの創出や持続的発展に貢献することができる。
- 人々および物事を多面的に理解し行動するための教養を備え、倫理観、キャリア観を持 って技術者としての責任を果たすことができる。
- 技術者・研究者として必要なコミュニケーション能力を備え、自らの考えを発表し、他者と討論することができる。さらに、専門分野や地域・国の枠を超えて、社会に貢献すべく他者と協働・協力することができる。
- 工学知識の学修・技術の修得を、主体的・継続的に深めることができる。
工学部基盤工学科の学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー)は以下のとおりです。
- 幅広い教養と行動的知性を身につけるために、初期導入科目、リテラシー科目、基盤教養科目、リベラルアーツ科目、高度教養科目を開設する。
- 工学技術者・研究者として必須の工学基礎能力を身につけるため、工学基礎教育(数学、物理、化学)、およびデータ科学教育(プログラミングなど)などの科目群を主に1~2年次に配置する。
- 広い工学的視座を養うため、各コース入門科目群、“ものづくり”の実践を行う科目、人の心/身体と工学との結びつきを理解する科目群、工学の様々な分野で応用されている光科学に関する科目群、および分野横断型科目群を配置する。
- 2年次以降、応用化学コース、機械システム工学コース、情報電子オプティクスコースに分かれ、各コースの専門基礎知識及び専門応用知識を修得するためのコース専門科目群を配置する。
- 各コースの専門分野に関わる基礎知識を基に、実験的検討からの考察と結果の整理を通じて問題解決策を提案するデザイン力を養い、「生み出す力」を育むことを目的として、実験・実習科目群を配置する。
- 工学専門知識の学修を、主体的・継続的に行う能力を養うため、アクティブラーニングを取り入れた教育を全学年に亘って実施する。
- 工学と社会との接点を正しく捉え、考え、行動する力を養うことを目的として、工学倫理教育を実施する。
- 問題発見、研究課題の計画とその遂行、結果考察および成果発表と議論の一連のプロセスを通じ、技術者として必要な総合的能力を実践的に身につけることを目的として、4年次に卒業研究を実施する。
4つの特色研究
01光工学
Innovation / 革新の力をキーワードに実践的な光学理論と技術を学ぶ
光工学は、エレクトロニクス・情報工学・環境工学・生命科学など広汎な分野と密接に関連しており、多くの産業で必要とされている学問分野です。特に栃木県は、光産業を重点振興産業としており、光工学の知識を有する人材への期待は非常に高まっています。
宇都宮大学工学部では、国内有数の光工学研究拠点であるオプティクス教育研究センターと連携して、光に関する入門的講義から、大学院レベルの最先端光技術の講義まで体系的な科目群を用意し、優れた光学技術分野の人材育成を行っています。
02人間と感性の工学
「感じ方」を評価し、あらゆる人の心地よさを実現する、人間による人間のための新たなデザイン
工学の対象となる人間を総合的に理解するために感性や生命の教育・研究を行っています。教育では、『感性科学入門』や『生命人間科学』の講義で、工学の視点で見えてくる人間像や、技術と人間の関係を教授します。
研究では、医療・文化等の分野融合による新しい工学の創造に挑戦すると共に、地域連携による伝統工芸品の魅力発信システムの開発にも取り組んでいます。
03工農連携
分野を超えた研究で
人とロボットの新たな農業を実現する
超高齢化社会を迎える現代、その課題の一つが農業人口の減少です。こうした課題に対して、IoTを含むロボット技術など、工農の連携を欠かすことはできません。宇都宮大学は農学と工学の融合によって、新たな技術や産業の創出をめざす産学官の研究開発プロジェクトの拠点として「ロボティクス・工農技術研究所 REAL」を設置しました。工農連携による地域イノベーションを牽引し、農業とユニークなロボット技術でオープン・イノベーションを加速させていきます。
04医用生命工学
人の生命や機能回復を助ける装置やシステムを開発
「人生100年時代」といわれる現代において、人の健康や生命を支える医療の果たす役割は日に日に大きくなっており、工学分野はこれまでも、医療が抱える諸課題の解決に取り組んできました。
宇都宮大学工学部では、新たに「医用生命工学」を重点研究分野として設定し、これまで培ってきた医療に関する工学の知見を融合・連携させ、イノベーションの創出、医用生命工学技術の社会実装を目指しています。
数字で見る宇都宮大学工学部
「教員一人あたりの学生数」
一人ひとりに寄り添ったきめ細かなサポートを受けながら、実験や研究を進められます。
「大学院進学率」
大学院への進学で、「最前線で活躍しているトップクラスの研究者=教授」から学べる機会が増えるのはもちろん、就職の選択肢が増えることもメリットです。
「いい人材が育つ大学」
「人事が見る大学イメージ調査(2020)」で、関東・甲信越1位、全国6位にランクインしました。本学は特に「対人力」で高評価をいただいています。
「採用を増やしたい大学」
人事が見る大学イメージランキングで「採用を増やしたい大学(2020)」全国3位に選ばれました。
「就職率」
キャリア教育、手厚い就職支援により、毎年全国トップクラスの高い就職率を維持しています。
「地域貢献度」
日本経済新聞社が761の大学を対象に、大学が地域社会にどのような貢献をしているかを探る「地域貢献度調査(2019)」において、全国6位となりました。「地域に学び、地域に返す。地域と大学の支え合い」をモットーに、教育・研究に取り組んでいます。
「共同研究等 年間受入件数」
共同研究とは、民間企業等の研究者と本学の教員が、共通の課題について研究を行う制度です。地域・産業・社会との協力を積極的に進めています。
「THE世界インパクト
国内ランキング」
大学の「社会貢献力」を可視化しランキング付けした「THE University Impact Rankings(2019)」 において、101-200位にランクインしました。宇都宮大学の順位は京大、東大、慶応に続く日本国内4位に相当します。今後も更なる教育の充実、発展に努めてまいります。
大学卒業後の進路
宇都宮大学工学部では、卒業生の2~3割が就職しますが、就職担当教員や、キャリアセンターによる手厚いキャリア指導や、企業ニーズが高いこともあり、就職率は例年ほぼ100%となっております。残りの7~8割は大学院へ進学しますが、その背景には、社会課題の複雑化や高度化により、研究開発職を中心として、修士以上の学位が求められることが増えてきているという社会的要請があります。
大学院では、学部までの学びを活かして、より深い思考をもって課題に取り組み、試行錯誤を重ねて研究を進める必要があり、社会では、このような経験を経た人材が求められているものと捉えています。学部卒でも充分に能力を高め、社会で活躍できる人材に成長することができますが、宇都宮大学工学部では、以上のような理由から大学院への進学が多い状況にあります。
学部卒業後の進路状況
業種別進路先
主な就職先
- (株)JR東日本情報システム
- (株)SUBARU
- (株)河合楽器製作所
- (株)ゼンリンデータコム
- 東海旅客鉄道(株)
- (株)ドコモCS
- 日本航空電子工業(株)
- 東日本電信電話(株)
- (株)富士通マーケティング
- 三菱電機インフォメーションシステムズ(株)
- 経済産業省
- (株)JVCケンウッド
- (株)TKC
- ギガフォトン(株)
- ソニー(株)
- 東京ガス(株)
- 凸版印刷(株)
- 日本コムシス(株)
- (株)日立システムズ
- 富士通(株)
- (株)読売新聞社東京本社
- LIXIL(株)
- YKK AP(株)
- キヤノン電子管デバイス(株)
- ソフトバンク(株)
- 東京電力ホールディングス(株)
- (株)豊田自動織機
- 日本信号(株)
- (株)日立ソリューションズ・テクノロジー
- ボッシュ(株)
- (株)リコー
- 埼玉県警察本部
- NECネクサソリューションズ(株)
- アイリスオーヤマ(株)
- (株)小糸製作所
- 大日本印刷(株)
- 東芝テック(株)
- トヨタ自動車(株)
- 能美防災(株)
- 日野自動車(株)
- 本田技研工業(株)
- 秋田県職員
- NOK(株)
- いすゞ自動車(株)
- スズキ(株)
- 太陽誘電(株)
- 東芝情報システム(株)
- 日産自動車(株)
- (株)野村総合研究所
- 富士エアロスペーステクノロジー(株)
- マツダ(株)
- 岩手県職員
- 防衛省
- (株)OKIソフトウェア
- (株)エー・アンド・デイ
- セイコーエプソン(株)
- (株)ディー・エヌ・エー
- 東北電力(株)
- 日本航空(株)
- パナソニック(株)
- 富士ゼロックス(株)
- 三菱自動車工業(株)
- 国立研究開発法人 科学技術振興機構
- 盛岡地方検察庁