情報電子オプティクスコース

Information, Electronics, and Optics Course

高度技術社会を牽引する
数理・物理のプロフェッショナルを目指す

情報電子オプティクスコースでは、情報科学、電気電子工学、光工学を総合的に学ぶと同時に、
情報・電気・光工学の3つの分野から1つの主軸(履修モデル)を選択し、
幅広く専門性の高い学修を行います。

〈 電気電子分野 〉

情報電子オプティクスコース 画像1

▲ 電気電子分野 PV

学びのキーワード

  • 電力工学・電力変換・電気機器
  • 電子・電気材料工学
  • 電子デバイス・電子機器
  • 制御・システム工学

〈 情報科学分野 〉

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▲ 情報科学分野 PV

学びのキーワード

  • ソフトウェア
  • 計算機システム
  • 画像・CG
  • 感性情報工学・HCI
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3つの教育方針

工学部基盤工学科 情報電子オプティクスコースの学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー:DP)は以下のとおりです。

  • 情報・電子・オプティクス分野における基本的かつ普遍的な知識や技術及び思考法を修得し、問題発見・問題解決に向けて活用できるデザイン力を身につけている。
  • 工学の幅広い視野を備え、新たな差異を生み出す意欲と能力を身につけている。
  • 工学技術者としての自覚と倫理観、キャリア観、ならびに幅広い教養と、物事を多面的に理解する能力を身につけている。
  • 自らの考えをまとめ、発表・討論できる創造的能力およびコミュニケーション能力を持ち、他者と協働する能力を身に付けている。さらに国際的に通用する人材としての基礎的知識を修得し、社会に貢献できる能力を身につけている。
  • 主体的、継続的に学修を進める自己啓発の意欲と能力を身につけている。

工学部基盤工学科 情報電子オプティクスコースの学修・教育目標をディプロマ・ポリシー(DP)に合わせて次のように設定します。

  • 【基礎的能力、専門分野の知識・技術、問題発見・問題解決デザイン力】情報・電子・オプティクス分野における基本的かつ普遍的な知識や技術及び思考法を修得し、問題発見・問題解決に向けて活用できるデザイン力を身につける。
  • 【幅広い視野、新たな差異の創出能力】工学の幅広い視野を備え、新たな差異を生み出す意欲と能力を身につける。
  • 【技術者の自覚・倫理観・キャリア観、幅広い教養、多面的理解力】工学技術者としての自覚と倫理観、キャリア観、ならびに幅広い教養と、物事を多面的に理解する能力を身につける。
  • 【考察・発表・討論力、コミュニケーション・協働力、国際的素養と社会貢献力】自らの考えをまとめ、発表・討論できる創造的能力およびコミュニケーション能力を持ち、他者と協働する能力を身につける。さらに国際的に通用する人材としての基礎的知識を修得し、社会に貢献できる能力を身につける。
  • 【主体的継続的自己啓発力】主体的、継続的に学修を進める自己啓発の意欲と能力を身につける。

工学部基盤工学科情報電子オプティクスコースの学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー);CP)は以下のとおりです。

  • 初期導入教育、リテラシー教育(英語や情報処理基礎など)、工学基礎教育(数学、物理、化学)、およびデータ科学教育(プログラミングなど)などを主に1~2年次に配置する。
  • 人文科学・社会科学・自然科学系の幅広い教養教育を主に1~3年次に配置する。
  • 光工学に関連した科目群を2~3年次に配置する。
  • 情報・電子・オプティクス分野に関する基礎力を養うため、3分野共通の専門基盤科目を必修科目として2年次前期に配置する。基礎的専門基礎知識を基にした応用的専門知識を修得するための科目を2年次後期~4年次に系統的に配置する。応用能力・実践力を高めるとともに、自らの考えをまとめ、表現する能力を養うための講義・実験・実習・演習科目を2~4年次に配置する。
  • 分野横断型教育を全学年に亘って実施する。
  • 「生み出す力」を育むデザイン力養成科目を全学年を亘って実施する。
  • アクティブラーニングを取り入れた教育を全学年に亘って実施する。
  • 工学と社会との接点を正しく捉え、考え、行動する力を養うことを目的として、工学倫理教育を実施する。
  • 卒業研究を通して、情報・電子・オプティクス技術者に必要な総合的能力を身に着けることを目的として、4年次に卒業研究を実施する。

コースの特色

幅広い学修内容と
高い専門性

IoT、ビッグデータ、人工知能などの技術革新は、情報科学・電気電子・光工学が相互に関連しながら進展しています。これらを幅広く学修し、高度技術社会を牽引する人材を育成します。

最先端の
光工学の学修

光を扱う学問は未来の科学技術の基礎として、重要性を増しています。 最先端の光工学を、履修モデルに縛られることなく誰でも学ぶことができます。

実験・演習重視の
カリキュラム

基礎科目を学ぶ段階から、プログラミングや 実験、演習を多く取り入れています。自ら考え手を動かすことで基礎力が飛躍的に高まり、応用分野の理解を深められます。

電気電子分野 画像1

電気電子分野

電気や電子を利用する技術で、現代の社会は支えられています。その技術を更に発展させる技術者・研究者を目指すことができる履修モデルです。

授業紹介
電気電子数学

電気電子、情報、光工学の分野では、多くの場合数学を利用して現象を説明します。ここでは、電磁気学や光工学を学習する上で必要な微分方程式、ベクトル解析、フーリエ級数展開を学びます。

  • その他の授業
  • ・電気回路
  • ・電気磁気学
  • ・プラズマ工学
  • ・パワーエレクトロニクス
  • ・半導体工学
  • ・制御工学
  • ・通信工学など

電気電子工学を通して高度技術社会を支え、
新技術の研究開発や応用に貢献しています。

注目の研究テーマ紹介

八巻和宏 准教授

超伝導

超伝導は電気抵抗ゼロで電流が流れる物理現象です。日本の電力需給における送電ロスは2割程度と言われており超伝導線材への置き換えが検討されています。また、超伝導の量子コヒーレンスを活かした量子コンピュータへの応用研究が近年、活発になっています。
我々のグループでは、超伝導発現機構の解明に向けた銅酸化物高温超伝導体単結晶育成とその基礎特性評価、更にエレクトロニクス応用に向けた検討を進めており、最近ではノイズに強い量子ビットの可能性が指摘されているπ接合候補物質の開発に取り組んでいます。

FZ法による銅酸化物高温超伝導体単結晶育成(動画が開きます)

鈴木雅康 准教授

システム制御理論の追究と応用
〈理解の上で操る〉

電気製品、機械、化学反応、生体など、私たちの身の回りには時間的に変化することを本質とするモノ・コトがあふれています。システム制御工学では、それらの“動的システム”に望ましい性能をもたせるために、データや数式を活用したモデル化を通して対象を注意深く観察し、制御則を構築・実装します。研究室では、産業機器の精密・高速性能の達成をはじめ、プラントの操業最適化やIoTを支える複雑ネットワーク系などの解析・制御を目的に、幅広いテーマに取り組んでいます。

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情報科学分野

「情報科学」と「情報通信技術」に関する基礎及び応用的な知識とプログラミングスキルを身につける履修モデルです。

授業紹介
データ構造とアルゴリズム

代表的なデータ構造(配列、線形リスト、スタック、キュー、木 )と 整列、検索等の基本的なアルゴリズムを通してプログラミングのaを理解し、 良いプログラムを書くための基礎を学びます。

  • その他の授業
  • ・離散数学
  • ・計算機アーキテクチャ
  • ・情報 ネットワーク
  • ・人工知能とコンピュータビジョン
  • ・感性情報工学
  • ・データベースシステムなど

「境界を越え、新たな可能性を見出す」をテーマに、
情報工学の分野の最先端の研究を行っています。

注目の研究テーマ紹介

大津金光 教授

身の回りに融け込んだコンピュータを統合活用した新たな計算システムの開発

現在私たちの身の回りにはスマートフォンやタブレットコンピュータを始めとして、機器に組み込まれたものも含めて様々な形でコンピュータが多数存在しています。これらのコンピュータをネットワークで結合して、全体を一つの高性能コンピュータとして使えるようにするシステムソフトウェアを開発しています。これにより、利用する場所に縛られず、クラウドコンピュータでは実現が難しい低遅延で即時的な新しいコンピューティング環境の創出を目指しています。

鶴田 真理子 助教

静音車両に搭載する接近通報音のデザインと感性評価

ハイブリッド車や電気自動車は,走行時の騒音が少ないため,歩行者が自動車の接近に気づけず事故につながる可能性が指摘されています。そのため,このような静音車両には接近通報音の搭載が義務付けられていますが,どのような音が適切であるかは未だ議論が続いています。本研究室では,接近通報音を表現するのに適切な擬音語を調べ,その擬音語をもとに接近通報音のサンプルを作成しました。このサンプルを人に聞かせて感性評価実験を行い,「気づきやすい音」かつ「不快でない音」はどのような特徴を持つのかを解明しようとしています。

藤井雅弘 准教授

高度交通システム

人やモノの移動の目的や手段は時代とともに様々に変化してきています.今日においては自動車技術の発展や,スマートデバイスの普及により,自動車や歩行者が簡単にネットワークに接続できる環境が整ってきています.このような背景の下,我々は,人や自動車を無線ネットワークで効率的につなげることによる移動の情報化により,交通の安心・安全と,交通の円滑化,環境負荷の低減を目的とした様々な研究・開発を行っております.

伊藤聡志 教授

AI を利用したMRI撮像のスピードアップ

MRIは、生体が僅かにもつ磁気的性質を利用して体内を撮影できる医用画像診断装置です。さまさまな病変を発見できますが、撮影に時間がかかるのが難点です。この撮影時間を短縮化する方法として画像の性質と数理を利用した新たな方法が研究されています。私たちは、人工知能(AI)の優れた学習機能を利用し、撮影を大幅にスピードアップする研究を行っています。 AIにたくさんの画像データを学習させることにより、これまでの30%の撮影時間で撮影できるようになりました。今後、MRIなど画像診断装置には、AIの導入と普及が進むものと期待されます。

コース卒業生の進路状況

電気電子分野

学部卒業後の進路状況

学部卒業後の進路状況 画像

業種別進路先

業種別進路先 画像
取得できる免許や資格

電気主任技術者の免状交付申請の資格(卒業後一定の実務経験が必要)、第二種電気工事士(筆記試験免除)、電気通信主任技術者(試験の一部免除)、第一級陸上特殊無線技士、第三級海上特殊無線技士、 高等学校教諭一種免許状(工業)

情報科学分野

学部卒業後の進路状況

学部卒業後の進路状況 画像

業種別進路先

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取得できる免許や資格

高等学校教諭一種免許状(工業)

大学院までのイメージ

大学院までのイメージ 画像
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地域創生科学研究科 工農総合科学専攻

光工学プログラム

より深い専門性と、より広い視野で、社会の課題解決のための実践的な創造力を身につけるために情報電子オプティクスコースから、多くの学生が光工学プログラムへ進みます。

学びのキーワード

  • 空中ディスプレイ
  • ホログラフィー
  • 分光イメージング
  • レーザー応用工学
  • バイオイメージング
  • シリコンフォトニクス
光工学プログラム 画像
光工学を基盤に、世界に広がる
オプトサイエンスの教育研究を行っています

光の発する工学的な側面から応用分野の「基盤技術」を身に付けることや、光を中心とする創造的実践力、及び技術力を修得します。

光の高度な知識と技術を修得し光自身が生み出す物理的な現象を理解、制御することにより、次世代のイノベーションへ貢献できます。

大学院の詳細はこちら
私達の使命は
テクノロジーをキーワードに、
学生と地域を未来に届けること。

宇都宮大学工学部は、50年以上にわたり産業の
中核を支える優れた人材を輩出し続けています。

受験生の方へ

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