応用化学コース

Applied Chemistry Course

物質が関わる様々な課題に
化学の「知恵」をもって取り組む

応用化学コースでは、機能性分子や新しい材料の開発、環境を守る新技術、治療薬、微生物、バイオテクノロジーなど「化学」を ベースとする様々な研究に挑戦しています。

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▲ 応用化学コース PV

学びのキーワード

  • サステナブルプロセス
  • サステナブルエナジー
  • ソフトロボティクス
  • ウェルネス
  • 未来材料
  • ヘルスケア
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3つの教育方針

工学部基盤工学科応用化学コースの学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー;DP)は以下のとおりです。

  • 化学および関連分野における知識・技術を修得し、それらを材料開発や環境保全等に活用できる基礎的能力、応用能力、デザイン力を身につけている。
  • 工学の幅広い視野を備え、新たな差異を生み出す意欲と能力を身につけている。
  • 工学技術者としての自覚と倫理観、キャリア観、ならびに幅広い教養と、物事を多面的に理解する能力を身につけている。
  • 自らの考えをまとめ、発表・討論できる創造的能力およびコミュニケーション能力を持ち、他者と協働する能力を身に付けている。さらに国際的に通用する人材としての基礎的知識を修得し、社会に貢献できる能力を身につけている。
  • 主体的、継続的に学修を進める自己啓発の意欲と能力を身につけている。

工学部基盤工学科応用化学コースの学修・教育目標をディプロマ・ポリシー(DP)に合わせて次のように設定します。

  • 【基礎的能力、専門分野の知識・技術、問題発見・問題解決デザイン力】化学および関連分野における知識・技術を修得し,それらを材料開発や環境保全等に活用できる基礎的能力,応用能力,デザイン力を身につける。
  • 【幅広い視野、新たな差異の創出能力】工学の幅広い視野を備え、新たな差異を生み出す意欲と能力を身につける。
  • 【技術者の自覚・倫理観・キャリア観、幅広い教養、多面的理解力】工学技術者としての自覚と倫理観、キャリア観、ならびに幅広い教養と、物事を多面的に理解する能力を身につける。
  • 【考察・発表・討論力、コミュニケーション・協働力、国際的素養と社会貢献力】自らの考えをまとめ、発表・討論できる創造的能力およびコミュニケーション能力を持ち、他者と協働する能力を身につける。さらに国際的に通用する人材としての基礎的知識を修得し、社会に貢献できる能力を身につける。
  • 【主体的継続的自己啓発力】主体的、継続的に学修を進める自己啓発の意欲と能力を身につける。

工学部基盤工学科応用化学コースの学修・教育目標を達成するためのカリキュラム方針(カリキュラム・ポリシー);CP)は以下のとおりです。

  • 初期導入教育、リテラシー教育(英語や情報処理基礎など)、工学基礎教育(数学、物理、化学)、およびデータ科学教育(プログラミングなど)などを主に1~2年次に配置。
  • 人文科学・社会科学・自然科学系の幅広い教養教育を主に1~3年次に配置する。
  • 光工学に関する知識の習得を目的として、量子化学基礎、光工学I、光工学Ⅱ、機器分析・光計測化学、有機スペクトル化学、量子化学を配置する。
  • 1年次に修得した基礎学力を土台とし、材料開発や環境保全に必要な専門知識を系統的に学び、身につけることを目的として、2〜3年次に物理化学、分析化学、有機化学、無機化学、化学工学、高分子化学、生化学などの応用化学分野の専門科目を配置する。
  • 分野横断型教育を全学年に亘って実施する。
  • 化学の基礎・専門知識を基に、実験的検討からの考察と結果の整理を通じて問題解決策を提案するデザイン力を養い、「生み出す力」を育むことを目的として、応用化学実験A, B, Cを配置する。
  • アクティブラーニングを取り入れた教育を全学年に亘って実施する。
  • 工学と社会との接点を正しく捉え、考え、行動する力を養うことを目的として、工学倫理教育を実施する。
  • 問題発見、研究課題の計画とその遂行、結果考察および成果発表と議論の一連のプロセスを通じ、技術者として必要な総合的能力を実践的に身につけることを目的として、4年次に卒業研究を実施する。

コースの特色

幅広い
学問領域

化学を中心に、ナノテクノロジー、農学や医薬との連携分野、 環境・エネルギー問題を克服する方法論の創出など、高度で幅広い学修が行えます。

研究者として
必要な教養の学修

自らの考えをまとめて 発表・討論できる創造的能力、およびコミュニケーション能力を身につけ、他者と協働できる研究者・技術者を目指します。

実践重視の
研究組織

自ら考え実践する研究を通して、 答えのない問題を解決していく力を身につけます。

授業紹介

化学の素養を身につけ、修得した専門知識を縦横無尽に使って
社会で活躍する研究者や技術者を目指し、自らの手で行う実験を重視しています。
基礎から高度で専門的な科目まで、確実に成長できるカリキュラムが用意されています。

有機合成化学

キーワードは、有機系、高分子、材料系です。有機反応を中心にその反応機構について、また代表的な人名反応や多段階合成、逆合成の方法論について学びます。

基礎生化学

アミノ酸、タンパク質、酵素、糖、脂質、核酸、遺伝子などの生体分子の構造や機能、基本的な生体反応、生命現象などについて工業的な側面を含めて科学的に学びます。

触媒化学

化学反応を穏和な条件で進行させるために触媒は不可欠です。本講義では、化学反応や反応速度の決定及び触媒作用について、反応速度式の取り扱いや実例を通じて学びます。

その他の授業

コロイド・界面物理化学/遺伝子工学/水環境保全技術/反応プロセス工学/化工シミュレーション/生命分子工学/環境・エネルギー概論など

キーワードは応用化学技術と社会や人との関わり、
「化学」で22世紀の産業をデザインします。

注目の研究テーマ紹介

為末真吾 准教授

柔らかいロボットを
化学で作る!

皆さんの中でほとんどの方が想像するロボットは、金属でできた硬い素材から作られたロボットを想像すると思います。しかし、そのようなロボットではなく、私は生物のように柔らかくしなやかに運動することのできる柔らかいロボット(ソフトロボット)や、それに用いることのできる素材を化学の研究によって開発しています。柔らかいロボットは、金属でできた硬いロボットよりも軽く、しなやかに動作し、わずかなエネルギーで動かすことが可能です。また、これらの特性を利用して、従来のロボットでは利用の難しかった環境や生体内での利用が期待されます。

奈須野恵理 助教

微生物の細胞間シグナリングを制御する新しい日和見感染症予防技術の開発

私たちの研究は、微生物が引き起こす日和見感染症やう蝕(虫歯)を分子レベル・遺伝子レベルで解明し、これを制御する未来材料を開発し医療・薬学分野へ応用することが目標です。微生物の多くは、シグナル物質を互いにやり取りする細胞間シグナリングにより集団で一斉に病原性因子の合成遺伝子などの発現をオンにします。シグナル物質の分解酵素を固定化したヒドロゲルやファイバー不織布、あるいはシグナル物質を捕捉・除去する材料は、微生物を殺さず病原性だけを人為的に抑制する未来のヘルスケア・ウエルネス技術となることが期待されます。

キムユナ 助教

クロミズム現象を組み込んだ
機能性分子材料の開発

光、熱、電気、機械的刺激などの外部刺激に応じて色が変わるクロミック分子系は、情報の伝達・表示分野、さらには生体の構造・機能を模倣した分子システムにおいて重要な役割を果たしています。私たちは、物質の色および発光などの光学特性や物理的な動きを出す動的機能を、外部刺激を用いてコントロールすることを可能とする分子材料を適切に設計・合成し、新しい機能発現や組織化、デバイスへの応用展開に関する研究を行っています。

稲川有徳 助教

相分離により生じた界面の物性計測とそれを利用する新規計測法の開発

1つの相が温度や濃度などの刺激により2つ以上の相に分かれることを相分離といいます。私は相分離により生じた界面が持つ「あいまいさ」を計測するための手法を開発しています。具体的には電気泳動やクロマトグラフィー、レーザー分光を用いた独自技術によりあいまいな領域に存在する水が持つ性質を調べています。とりわけ、水溶液の凍結により生じた氷/濃縮液相界面をターゲットにしています。また、そのような界面が持つ性質を利用して、生体材料や金属イオンなどを高感度に検出できるデバイスの開発も行っています。

コース卒業生の進路状況

学部卒業後の進路状況

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業種別進路先

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取得できる免許や資格

毒物劇物取扱責任者、甲種危険物取扱者受験資格、 高等学校教諭一種免許状(工業)

大学院までのイメージ

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私達の使命は
テクノロジーをキーワードに、
学生と地域を未来に届けること。

宇都宮大学工学部は、50年以上にわたり産業の
中核を支える優れた人材を輩出し続けています。

受験生の方へ

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