教員詳細

Teaching staff detail
飯村 兼一

応用化学コース

飯村 兼一教授

Iimura Ken-ichi

研究のテーマ

界面化学
特に分子・粒子膜の物性・構造の解析と制御、固体表面修飾に関する研究

研究内容

石けんや洗剤の主成分である界面活性剤は、水になじみやすい親水基となじみにくい疎水基を一分子中にあわせ持っています。この分子構造のために、界面活性剤は、水の表面や液体中に浸漬した固体/液体の界面に自発的に集まり、配列した分子膜を形成します。私達の体の中でも同じような構造を持った脂質と呼ばれる分子が活躍しており、細胞膜は脂質分子が親水基を外側に疎水基同士を内側に向かい合わせて並んだ二分子膜を基本構造としています。界面活性剤や脂質が作る膜の性質や膜中での分子配列・配向の解析と制御、膜形態の形成メカニズムや膜と他の物質(タンパク質など)との相互作用の解明、膜を利用した機能開発などに関する研究を行っています。また、微粒子を用いた粒子膜に関する研究、および固体表面の化学修飾やボトムアップ的な手法による微細構造体の形成に関する研究も進めています。

化01飯村 図1