教員詳細

Teaching staff detail
大庭 亨

応用化学コース

大庭 亨教授

Oba Toru

研究のテーマ

【化学 X 光 X 生物】超分子化学をベースにして人間の機能を分子レベルで解明・制御・応用する基礎研究

研究内容

1)脳イメージング用蛍光色素の開発 神経細胞の機能を調べる診断薬の開発は、脳の機能に関わる様々な疾患の治療法を開発する上で重要な課題です。近年急速に発展しているバイオイメージング技術は、そのための重要な方法論と考えられています。そこで私達は、極微量でも精度良く診断できる可能性のある「蛍光」と超分子化学の視点を元にして、神経細胞の活動電位を高感度にイメージングできるような蛍光色素の開発を行っています。

2)ホウ素を持つ人工アミノ酸や人工ペプチドの開発 ホウ酸などの含ホウ素官能基は、がんの化学療法や放射線療法のための薬剤にとって重要なパーツになること、また薬剤分子を有機合成する際の重要な合成原料になることがわかっています。そこで私達は薬剤候補として有力視されているペプチドをヒントにして、含ホウ素官能基を持つ人工のアミノ酸やペプチドミメティクス(ペプチド によく似た人工分子)の開発を行っています。

 fluorophore