教員詳細

Teaching staff detail
佐藤剛史

応用化学コース

佐藤 剛史教授

Sato Takafumi

研究のテーマ

高温高圧水・超臨界二酸化炭素を利用したバイオマスの資源化、膜反応器による効率的物質変換プロセスと新規膜の開発

研究内容

水や二酸化炭素は人体に無害で安全な溶媒です。水を高温高圧状態とすると高密度水蒸気になり、分解力が高まり分解生成物も容易に溶解します。二酸化炭素を高圧の超臨界状態とすることで高密度気体となり、気体のように各種組織へ浸透し液体のように物質を溶解抽出できます。これらの特長により水・二酸化炭素の能力を引き出すことで、農業残渣・食品残渣などの未利用バイオマスを分解・抽出して有用成分を安全かつ効率的に回収する研究を行っています。
膜は分子ふるい能により物質分離を行う装置であり、膜反応器は反応器内に膜を配置して反応と分離を同時に行う次世代型装置です。膜反応器は、反応分離場をコンパクトにして平衡シフトを可能としあらゆる反応プロセスを効率化します。現在、水素透過膜電極反応器による水電解水素キャリア製造や水素透過膜反応器によるファインケミカル製造を行っております。
また、新規膜として、溶液pHに応答して透過性能が変化するpH応答性膜の開発を行っています。

佐藤剛史-CO2装置 佐藤剛史-電解装置全体