教員詳細
Teaching staff detail研究のテーマ
芳香族複素環化合物並びにその多量体に関する基礎研究
有機半導体材料、有機色素類、有機蛍光材料の新規合成
がん治療用光増感剤の開発
水溶性を持つ機能性有機材料の開発
研究内容
ピロールは代表的な芳香族複素環化合物の一つで、近年特に注目されています。π共役拡張ピロールの一種であるイソインドールは蛍光材料、ピロール多量体のピロメテンは蛍光色素、ポルフィリンは有機半導体や癌治療に用いられる光増感剤、ポリピロールは導電性高分子として、近年特に注目を集めています。
当研究室では、合成が困難とされてきた「π共役拡張ピロール類並びにその多量体」の開発を中心に研究を進めています。当研究室で開発された合成法の多くは安全・高収率であり、また得られた新規化合物の吸収・蛍光波長が既知化合物よりも長波長領域にあることから、新規機能性有機材料として様々な分野での応用が期待されています。また任意の吸収波長をもつ色素類の開発にも力を入れています。