教員詳細

Teaching staff detail
諸星 知広

応用化学コース

諸星 知広准教授

Morohoshi Tomohiro

研究のテーマ

環境微生物学
遺伝子工学
細菌コミュニケーション機構の解析

研究内容

私たち人間と同じように、最も単純な生物である細菌も、化学物質を言葉として用いることでコミュニケーションを取っていることがわかってきました。このコミュニケーションの一つがクオラムセンシングです。
細菌はクオラムセンシングにより、周囲の細胞とコミュニケーションを取り合い、様々な細胞機能を制御しています。私たちの研究室では、細菌の中でもグラム陰性細菌のクオラムセンシングを研究しています。
グラム陰性細菌は、アシル化ホモセリンラクトン(AHL)をシグナル物質として用いることで、生物発光や抗菌物質生産など、様々な生物機能をクオラムセンシングにより活性化させています。特に病原性細菌では、病原性因子の発現がクオラムセンシングに制御されていることから、クオラムセンシングを阻害することで、病原性発現を抑制可能な技術開発に繋がることが明らかになっています。
私たちの研究室では、これまでに数十種、数百株にも及ぶ細菌のクオラムセンシング機構を遺伝子レベルで解析してきました。これらの研究成果を基に、クオラムセンシングを基にした全く新しい細菌機能の制御技術開発を目指しています。

諸星 知広-生物研QSでよく使うイラスト