教員詳細
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研究のテーマ
磁気を利用した超精密加工技術の開発とその応用研究
研究内容
磁気研磨法は，磁気力を加工力として利用する精密加工法である．磁場に感応する磁性砥粒（例えば、鉄粉などの磁性粒子と研磨材）、あるいは磁性工具と研磨材を用い，磁場から受けた磁気力を研磨工具の加工力として利用する研磨法である．磁気研磨法の特長は，磁力線が非磁性体を容易に透過する物理現象を利用した精密研磨技術であり，手が届かない，通常の加工工具が届かない狭い箇所の精密仕上げに適用できます．
例えば、円管の内側に磁性粒子を投入して円管の外側から永久磁石を近づけて磁性粒子に研磨力（磁気力）を発生させ、円管内面を精密に仕上げることができる．近年，様々な分野で精密部品の微細化の需要が拡大しており，微細部品の表面にダメージを与えずかつナノレベルに仕上げる精密研磨技術が求められている．直近の研究では新たに変動磁場を利用した超精密加工法を提案し，微小磁性砥粒の動きの変動によって，微細複雑形状部品の表面仕上げを実現しています．
また，高品位高能率加工が求められる難削材などに対して，微細磁性粒子ブラシによる精密仕上げと固定砥粒研磨法を融合させた新しい磁気援用固定砥粒研磨法を提案し，高精度と高能率の両立した研磨技術の開発を進めています．
