教員詳細

Teaching staff detail
山仲 芳和

機械システム工学コース

山仲 芳和助教

Yamanaka Yoshikazu

研究のテーマ

非線形力学系に基づく多点探索型最適化手法の研究
実現象と高精度に一致する力学モデルの構築・同定に関する研究

研究内容

【多点探索型最適化手法の構築と解析】
工学では、例えば機器を設計するときの寸法や、機器を動作させるための制御パラメータを適切に選択することが求められます。対象の問題が複雑になるほど、人間の直観や経験に基づく選択は難しくなります。そこで、カオスと呼ばれる簡素な非線形力学が呈する複雑な振る舞いによって、最も優れた「最適解」を探索する新しい最適化手法の研究を行っています。これまでに、カオス力学系によって最適解の探索という複雑な振る舞いが実現でき、かつ、その探索性能が優れていることが実証できました。より高い探索性能や、多様な問題に対応できる頑健さを備えるシンプルな最適化手法の実現を目指して研究を進めています。
【実問題への応用】
最適化手法の構築だけでなく、手法を応用した実問題の解決も行っています。具体的な研究対象には車両伝達系のパラメータ同定や、人間のバランス運動の数理モデリング等があります。

山仲 芳和-設計したカオス力学系の振る舞い(a-c)-これらで実現される探索動作(b)により最適化問題(d)の最適解を探索する.