教員詳細
Teaching staff detail研究のテーマ
量子機能性材料開発
銅酸化物高温超伝導体単結晶の合成と物性
研究内容
皆さんは30年ほど前には駅で切符の購入にプッシュボタン式の券売機が使われていたのをご存じでしょうか?その後、レジやタブレットなどではタッチパネル式に置き換わりがありました。この転換の契機となったのは導電性高分子の発見です。
また、青色発光ダイオードの実現には窒化ガリウム(GaN)の基礎研究が重要だった通り「導電性高分子」や「ワイドギャップ半導体(GaNなど)」といった量子機能材料に関する研究は豊かな社会の実現とその発展に大きな貢献をしています。
我々のグループでは、その様な量子機能材料の中でも①銅酸化物高温超伝導体と②ワイドギャップ半導体に着目して研究を進めています。①に関しては超伝導発現機構の解明に向けた銅酸化物高温超伝導体単結晶育成とその基礎特性評価、更にエレクトロニクス応用に向けた検討を進めており、最近ではノイズに強い量子ビットの可能性が指摘されているπ接合候補物質の開発に取り組んでいます。②に関しては次々世代のパワー半導体として注目されている酸化ガリウム(Ga2O3)を対象に、その単結晶の低温合成に向けた取り組みを進めています。