教員詳細

Teaching staff detail
non-img

情報電子オプティクスコース-電気電子分野

齋藤 和史助教

Saitou Yoshifumi

研究のテーマ

基礎プラズマ物理
微粒子プラズマ
コンプレックス・プラズマ

研究内容

微粒子プラズマの基礎物理の研究を主に行っている。プラズマとは負に帯電した電子と正に帯電したイオンがほぼ同数存在した電気的にほぼ中性の状態である。そのプラズマに直径が数μm程度の粒子を多数注入すると、多くの場合、粒子は負に帯電し、プラズマと境界壁の間に形成されるシースと呼ばれる領域の電場と重力が釣り合った高さに浮遊する。この粒子を微粒子(英語ではプラズマに対する不純物という意味で dust particle)という。
プラズマ中の微粒子は結晶構造や波動現象を呈する。 これまでの実験研究によって、超音速の2次元微粒子流と針状の障害物の相互作用によって2次元的なバウ衝撃波が形成されること、円筒容器中に閉じ込められた微粒子プラズマ中に自然に励起される波動として後退波が存在していること、円筒容器に比較的強い磁場を容器の軸に沿って印加して多量の微粒子を投入すると微粒子が中心部から上方に3次元的に噴出する現象がみられること等々を明らかにしている。
また、これらの現象を再現・補強するシミュレーションや数値計算も行っている。 なお、上記は宇宙科学研究所や横浜国立大学等との共同研究の知見や成果を含んでいる。

齋藤 和史-大学HP用