教員詳細

Teaching staff detail
小池 正史

情報電子オプティクスコース-情報科学分野

小池 正史准教授

Koike Masafumi

研究のテーマ

理論物理学
数理物理学
素粒子論

研究内容

私自身の専門は理論物理学の素粒子論です。主として弱い相互作用におけるフレーバー物理を探求し、ニュートリノ振動におけるCP対称性の破れや荷電レプトンのフレーバー非保存過程など、自然界の基本的な対称性の破れを探り当てる可能性を研究してきました。
工学部では情報電子オプティクスコース情報科学分野に所属し、理論物理学の数理的解析の専門性を生かして、情報科学分野の学生や他の先生方と数理物理学の研究を行なっています。
物理学では、多数の構成要素からなるシステムにおいて相転移やクロスオーバーといった現象が知られており、こうした現象を考察する手法があります。その物理的手法を背景に、さまざまな系での集団的な秩序の発生を解析しています。その一例は局所相互作用する自走粒子系です。これを数理モデルで表し、集団的な運動がどのような場合にどのように発生するのかを解析しています。また、ホタルの明滅のような周期現象を相互作用する振動子としてモデル化し、どのような同期振動が自発的に起こるかを探索しています。これらの研究のほか、機械学習による実データの解析も行っています。とくに、建築・構造物壁面をたたいた打音のデータから内部の欠陥を効率よく探り当てるため、機械学習を利用する方法を検討をしています。