2023.11.06
応用化学
無害な銀めっきプロセスの開発に成功~有害なシアンを使わない銀めっきが可能に~
【発表のポイント】
・本学システム創成工学専攻博士後期課程学生Atiqah Binti Jasniと工学部吉原佐知雄准教授らは、2,4-ピリミジンジオン (ウラシル) または 5-メチルウラシル (チミン) を 5,5-ジメチルヒダントイン (DMH) ベースの錯体をシアン化物を含まない銀電気めっき溶液に添加すると、 銅基板上に半光沢銀膜をめっきでき、高い電流効率値を実現することに成功しました。
・ウラシルベースまたはチミンベースの溶液と比較して、EISで銀めっき溶液の溶液抵抗であるRsolの値が大きいことを見出し、陰極電位掃引中の水素発生電位までの銀析出量がDMHベースの溶液からより少ないことを発見しました。
・この研究では、電気化学的水晶微量天秤 (EQCM) と電気化学的インピーダンス分光法 (EIS) を使用し、ピリミジン誘導体 (2,4-ピリミジンジオン (ウラシル) および 5-メチルウラシル (チミン)) およびヒダントイン誘導体 (5,5-ジメチルヒダントイン (DMH)) をキレート剤とし、添加剤としてポリエチレンイミンを用いシアン化物を含まない銀電気めっき溶液の開発に成功しました。
■研究概要
本学システム創成工学専攻博士後期課程学生Atiqah Binti Jasniと工学部吉原佐知雄准教授らは、2,4-ピリミジンジオン (ウラシル) または 5-メチルウラシル (チミン) を 5,5-ジメチルヒダントイン (DMH) ベースの錯体をシアン化物を含まない銀電気めっき溶液に添加すると、 銅基板上に半光沢銀膜をめっきでき、高い電流効率値を実現することに成功しました。
本研究成果は、2023年9月19日、学術誌「Journal of The Electrochemical Society」に掲載されました(オンライン版で公開されました)
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■本件に関する問合せ先
吉原 佐知雄(宇都宮大学 学術院(工学部 基盤工学科) 准教授)
TEL/FAX:028-689-6150
e-mail : sachoy※cc.utsunomiya-u.ac.jp
(※を半角@に置き換えてください)
教員詳細ページ
https://www.eng.utsunomiya-u.ac.jp/post_teachers/001_018/
研究者総覧ページ
https://researcher.utsunomiya-u.ac.jp/html/100003594_ja.html?k=%E5%90%89%E5%8E%9F
研究シーズ集
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